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✨夢のはじまり✨~第5章~
随分久しぶりにあの夢を見れた。
…というより見ていたが、一回一回があまりにも進まなかったのでまとめて書く事にした。
8月11日の夜、俺は夢の続きだとすぐにわかった。
過去の夢が頭の中でリプレイされ、目を開けた時、舞台は誰もいない夜のホール…駅員のあの笛の音が聞こえてきたところで夢がはじまったからだ…
………。
俺は笛の音が聞こえた方に振り返り歩いていった…。
だが、やはり駅員の姿はなく誰もいなかった。
でも今までと違い、確かにそこには人がいたような気配はあった…
俺は気になり再度ホール内を歩き回った…
「絶対誰かいたような気がしたんだよなぁ」
と俺はつぶやきながらホールの一番端っこまで来ると、遠くを眺めた。
暗闇の中に右へとカーブをしながら進んで行く光が遥か遠くに見えた。
多分先ほど出てった電車だろう…
俺はそう思うと光をしばらく眺めた。
…光はどんどん小さくなり、トンネルに入ったのか見えなくなった。
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