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「病院から少し離れて遠くから見てみよう、ついでに周りも検索しようかな」っと少しドキドキしながら、俺は振り返り歩こうとした。
すると…いきなり足が軽くなり、びっくりして俺はその場に顔面から転げてしまった。
「痛っ!」
と軽く悲鳴をあげた俺は、すぐさま起き上がった。
「何?何?いったい何が起きたんだ!?」
何かにつまずいたのかと思い辺りを見たが、何もない。だが、振り返ってみるとそこには…
自分の魂の抜けた体が立ちすくしていたのだった。
それはまるで…鏡から自分を見ているような光景だった。
さらに、よく見ると自分の足跡がないことに気がついた。
そういえば、先ほどから『歩いている』という実感もないなぁと気にしていたところだった。
と…ふと俺は思った。「これ今、幽体だから飛べるんじゃない?!」と。
少し考え、倒れる覚悟を決めた俺は斜めに勢い良く飛んだ…
そう、まるでプールに飛び込むような体制で…
恐怖のあまり目を閉じていた俺が次に目を開けると…
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