✨夢のはじまり✨~第3章~

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俺はようやく治ったかと思い目の前を見た。 するとそこには、壁も何もなかった…そう…自分自身も… 「んん?ってことは今、体戻ってる?いつの間に…。それでさっき体が重かったのかー。 じゃあ今触ってるこれはナニ??」 それは…空気の壁のようなもので、凹凸も何もない。触ると波紋が広がっていく… 俺は少し考え、気が付いた… 「確か前にもTVで見た事あるなぁ。えーっと、多分これ結界だ。でもなんでこんな所に?」 俺は周りを見た。 結界は病院の門より少し前の道から上に伸び、まるで病院全体をドーム状に包み込むように貼られていた。 それから少し考えた…どうやら俺は元々実体だったのだろう、そして何かの拍子に幽体化になってしまったのだろう…と…夢のはじまりの事を思い出していた。 つまり実体だと結界の内側しか移動できなくて幽体なら外側へ移動できるみたいだ。 俺は再び幽体化しようと結界より向こうに行こうとした… 何度かその結界に体当たりしてみたが、結界が邪魔をしてさっきのように簡単には幽体化できなくなっていた。 「まだ幽体化になって周りをあまり調べないのに」 だからもう一度なりたいという思いで諦め切れなかった… それから何度も何度も抜けようと試みた…
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