✨夢のはじまり✨~第3章~

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「畜生!なぜだ!」 と諦めかけたその時、強く叩いてた右腕がフワッと軽くなった… よく見ると結界から右腕だけ抜けて腕からは白い湯気のようなものが出ていた。 気持ち悪かった俺はすぐ腕を戻した。 「んん?」 見ればそこは最初に幽体化できた場所だった… 俺は『ここならイケる!』と思い今度はゆっくりと結界に触れていった。すると… まるで水面に指を入れてる感じで…指先…腕…足…胴体…と、次第に白い湯気も大きくなっていった… そして、最後に頭を入れた瞬間。 「パチッ」 と何かが切れたような音が鳴り軽く体中に電気が走った… 痛みは然程なかったので俺はすぐ結界の方へ振り向いた…。   するとそこにはさっきのような感じでただ固まった自分自身があり。そして自分を見ると、うっすら透き通った体になっていた。 「幽体化成功!よし、今度はゆっくり調べよう」 と思い俺はそこを跡にし病院から離れていった。 少し歩いた先に何か見えて来た… そこには学校と小さな電車の駅だった…学校は暗く門も閉じていて人の気配がしない… 俺はいくつか電気がついた駅の方へと足を進めた… と、ここでまたしても目が覚めてしまった。
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