桂木動人生態研究所

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「…で、いくら?」 「は?」 「あなた私とやりたいんでしょ?」 男が女を部屋に連れこむって言ったらやる事は決まっている。 「何を?」 シロはきょとんとして私を見た。 「セックスに決まってるでしょ。」 「…は!?そ、そそそんな!!///俺は、だから」 「違うの?」 シロはぶんぶんと首を縦に振った。 「き、君は何でそう思ったの?」 ほてった顔をTシャツでパタパタとあおぎながら聞いた。 「だってそれが普通だと思ってたから…クラスの男子も、先輩も、先生も、ネットで知り合った人も皆そうだったから…それで生活費も稼いでいたの。」 「…それは間違ってる。俺はただ話しをしたくて呼んだんだ。」 ただ話しをしたいだけ…? そんなもの嘘に決まってるじゃない。 でも良いわ、騙されてあげる。 いつかきっと襲ってくるんだから…
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