始まりの朝

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ピピピッ ピピピッ ピピピッ 「……朝。」 ピピピッ ピピピッ ピピピッ …あれ?携帯に手が届かない… ピピピッ おかしいな…枕元に置いといたはずなんだけど… 私は目を開けて周りを見回した。 …ん?携帯あるじゃん。 確かに携帯は枕元にあった。 ピピピッ ピピピッ 「あ~分かった分かった。今消します……」 手を伸ばしてこのうるさい音を消そうとした。 しかしその時私はようやく自分の身に起こった変化に気付いた。 ………は? どういう事? 何で…何で… …手がフサフサな毛におおわれてるの? っていうか…肉球? は?は? 視界低いし…二足歩行出来ないし。 まさか…まさかね。 私は何故か立てず、四つん這いの方が楽だと気付いた。 はぁ…これじゃあまるで犬や猫みたいじゃない。 まさか…とは思うけど… 私は床に置きっぱなしのミラーを覗きこんだ。 「…やっぱり」
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