始まりの朝

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鏡の前には可愛いらしい犬が映っていた。 小さな体はクリーム色のフサフサな柔らかい毛おおわれていて、ピンッと立つ大きな耳は遠くの音までよく聞こえそうだ。 居間に行って大きな鏡で体全体を確認しようと思ったが、ドアを開けられない。 仕方なくミラーをどうにかして壁に立てかけてみた。 体の大きさは…そうだな…パピヨンとかポメラニアンみたいな…まぁようは小型。 顔はピンッと立つ大きな耳が印象的だ。 尻尾はクルンッと丸まっている。 まるでお人形のよう…天使のようにかわいらしい子犬。 私とは正反対だ。 「…昨日何かした?変な物でも食べちゃったっけ…っていうか一応日本語は喋れるんだ。」 …これからどうしよう
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