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学校…欠席しようかな。
このまま学校へ行っても学校がパニックになりそうだし…
それに行って人間に戻ってさっさと帰れば良いんだし…
「…じゃあ行くわ。」
「そうか!では早速研究所へ行こう!」
桂木は私を抱きあげてツカツカと歩き始めた。
それはまるでステップを踏んでいるかのようだった。
―――――
何分歩いただろうか…
住宅街から少し奥に入った所に小さな煉瓦造りの建物があった。
建物の後ろはコンクリートの大きな壁があり、行き止まりとなっている。
「これが研究所…?」
「いや、研究所への入口だ。」
ドアを開けると何もない。
「……?」
「ここの一番下左から2番目の煉瓦を押して見てくれ。」
私は床に降ろされた。
…馬鹿にしてるのかしら?
桂木の顔を見上げると、ニコッと笑っていた。
「さぁ、押してごらん。」
…私は仕方なく鼻でグッと押してみた。
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