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一つのことを乗り越えても、問題は次から次へと途切れることなくやってきた。
中学に入学すれば、部活のポジション争い。
それが終われば受験戦争。
やっと高校に入ったと思えば、今度はまた部活のポジション争い。
そして大学受験の、さらなる大戦争。
大学に入っても、英語を学び、ボランティア活動に精を出し、ゼミに渾身を注ぎ、あっという間に学生生活の最後を占めたのは就職活動という最大の戦争だ。
沙織は、それでも自分に満足して生きてきたのだ。
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