五十嵐雄二

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さっきの電車の大きな男が、2組の列にいた。 英人『さっき電車にいた人だ。』 男「どぉも。 さっき電車にいたよね? カバンにバスケットボールのキーホルダー付いてるけど、バスケ部?」 英人「どぉも。 あぁ、バスケ部に入るよ。 桐谷英人。 よろしく。」 男「えっ!? あの桐谷英人!? 関東大会2位の治美中の!?」 英人「あぁ、そうだよ。」 男「すげぇ。 あっ、俺もバスケ部入るんだ。 名前は、五十嵐雄二(いがらしゆうじ)。 見ての通りセンターです。」 英人「雄二か。 よろしくな。 俺のことは英人って呼んでくれ。 俺はフォワードだ。」 雄二「英人。 フォワードなのは知ってるよ。 治美で6割以上の得点は英人の得点だったよな。 すげぇって思ってた。」 英人「すごくねぇよ。 あれはチームのみんなが繋いでくれたボールだから、入れなきゃいけなかったんだ。 チームのみんながすごかったよ。」 雄二「いや、英人はすごかった。 俺は見てて興奮したよ。」 英人「ありがとな。 あっ、そろそろ入学式も始まるから、後でな。」 入学式が始まった。 しかし、英人と雄二はもはやバスケのことしか考えていなかった。 英人『あんなデケェ奴がいると安心だな。』 雄二『あの桐谷英人と同じチーム。 楽しみだな。』 これが2人の最初の出会いだった。
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