桐谷英人

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英人「ほれよ。 どうやったらここまでボールが来るんだよ。」 少年A「ありがとうございます。 もしかして、桐谷さんですか?」 英人「ん?」 少年A「あの中学時代の関東大会の決勝見ました。 負けはしましたけど、すごかったです。 自分も桐谷さんみたいなプレイヤーになりたいんです。」 英人のいた治美(はるみ)中学校は、英人たちの代の最後の大会で、関東大会2位の結果を残したのだった。 英人「ん?そうか。 まぁ俺なんか大したことねぇよ。 上にはもっとすげぇ選手がいるからな。 お前も練習して俺よりはるかに上手くなれ。」 英人はさっきまでの怒りを忘れ、微笑みながら言った。 少年A「自分、高橋葵(たかはしあおい)っていいます。 今年中学3年になります。 桐谷さんに出会えるなんて・・・。 もし良かったら一緒にしませんか?」 英人「じゃあ、やろっかな。 手加減しねぇぞ?」
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