お別れ

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扉が開かれ、出てきた。 「いやぁ~、何で俺こんな壮大に出てこなアカンねん」 坂東さんだった。 がくっ。 オイラとつるのさんは一気に力が抜けた。 何だよ、 てゆうか神助さんニヤニヤしすぎ。 どんだけオイラ達で遊んで楽しんでるんですか! 「直樹じゃねぇのかよー」 つるのさんが残念そうに溜め息と共に呟いた。 「本当ですね」 オイラは笑って答えた。 「坂東さん、置いてかないで下さいよー」 半泣き声がスタジオに響く。 客席が一気に盛り上がる。 坂東さんが言った。 「すまんすまん、野久保。お前ずっとチョコ食べとったから」 「呼んで下さいよっ!」 オイラとつるのさんはまた鼓動が高鳴った。 それと同時に、動いていた。 「「直樹っ!!!」」 二人で座ってた席から立ち上がり、直樹のとこまで走って行くとそのまま抱きついた。
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