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御津「ん? そのタイトルは俺も知ってるが、お前らそんな恋愛小説も読むのか? どっちも予想外だぞ」
立石「いえいえ、僕も恋愛には興味津々ですよ。特にドロドロした昼下がりのドラマチックなヤツとか」
御津「ホンットにお前予想外な発言と嗜好だなオイ」
木岡「お前らぁーッ! 俺だって読書ぐらいするんだぜ!!」
御津「ほぅ、ソレも予想外だったな馬鹿適当委員長」
木岡「俺が今ハマっているのは───、コレだぁッ!」
御津「そりゃあライトノベルか? 確かに読みやすいが堂々と出すモンじゃないだろ」
松村「ライトノベルは一般の小説などとは違い、表紙や挿し絵にアニメ調のイラストがあるために若年層向けの分かりやすいものとなっている。そういう意味では木岡氏の読んでいるソレも悪くはない」
御津「しかし、コレを出すとは思わなんだ」
木岡「でも結構おもしろいんだぜコレ!」
松村「木岡氏、少々拝借しても構わないか?」
御津「なんだ松村。お前も興味あるのか」
松村「常々こういったものも読みたいと思っていた。普段とは別の視点から読めそうだから、前から気にはな」
ブーーー。
バタン。
御津「な、なんだ!? 松村が鼻血を出しながら倒れたぞ!!」
立石「す、すぐに保健室へ。御津くんはそちらを持ってくれますか」
御津「おう。…って、こうしてる間にも松村が昇天しそうだぞっ!? 事切れそうな顔してやがる!! 木岡、お前何をしたんだ!?」
木岡「べ、別に俺はこの小説を渡しただけで!?」
御津「ちょーっと貸してみろその小説!」
ペラペラ。
ブフッ。
御津「木岡…、お前なんちゅーモンを学校に持ってきてやがるんだぁッ!!!?」
木岡「べぶぅあッ!?」
休み時間、これにて終了。
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