仁義無きサッカー。

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キーンコーンカーンコーン…。 『2年A組』 ザワザワ。 立石「御津くん、次の授業ってなんでしたっけ?」 御津「次? 体育だな。男子は外でサッカーだとよ」 立石「サッカーですか。僕あまり球技は得意じゃないんですよね」 御津「またまた。お前この前の授業でバスケしてた時はダンク決めて女子にキャーキャー言われてたじゃん」 立石「アレはたまたまマークがなかったからですよ。あれでマークが付いてたら負けてましたから」 御津「…ダンク決められる時点で結構スゴい気がするんだがな」 立石「ところで木岡くんはいずこへ?」 御津「木岡ならたぶん」 木岡「燃える青春! 流れる汗と涙のスーパーイリュージョンッ!!」 御津「ほら。相変わらず読者にも俺らにも意味不明な言葉を発しながら…って十秒ぐらい前に鐘鳴ったばっかなのにもう体操着!?」 木岡「フハハハハッ! 甘い、甘いぞ御津! 学生たるものこれぐらい出来て当然よ!!」 御津「俺はそんなスキルいらねぇよ」 木岡「時にサッカーとはどういう競技か、ご存知か?」 御津「は? そりゃお前サッカーボールを蹴って、ゴールにシュートして、点数競う競技に決まってるじゃんか」 木岡「…甘い、ぅ甘いぞ御津ぅッ!!!!」 御津「!?」 木岡「サッカーとは即ち、サッカーボールを巧みに操り、ゴールにシュートを決めることで点数を競う競技のことを指すのだ!」 御津「言ってること同じじゃんか」 木岡「そして時にはサッカーボールを扱い、血で血を洗うことすら許される競技で」 御津「お前は世界的メジャースポーツを殺人ショーに変えるつもりか?」 木岡「はぁ…、これだから素人は。」 御津「俺が馬鹿みたいなぁッ!!!?」 立石「つまり、それだけ熱くなれるスポーツってことですか?」 木岡「そう、正解だ! さすがは立石! 頭でっかちより分かる頭脳をお持ちじゃないか」 御津「誰が頭でっかちだ」 木岡「無論、俺の目の前にいるツッコミばかりのイタいヤツに決まっででででッ!? 分かりました! 謝るから触角はやめて!?」
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