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爺は若い頃バレー部に所属しておった。
その時代の男子バスケ部は全国上位入り、女子バレー部は県二位を誇る強豪じゃった。
それゆえに男子バレー部のコート使用日は周に一度の木曜日限定なので男子バレー部は日に日に弱体化。
いつもは何をしているのかというと、ランニングや筋トレ室で体を鍛えるだけというつまらない部活だったのだ。
もしこれにプラスαで鏡の前でポージングすれば間違いなく『ボディビルダー』とは何も変わらない部活だったわけだ。
そして学校が男子バレー部へのひどい扱いはそれだけではなかった。
女子バレー部は部室が二つに対し、男子バレー部は一つ。
体育館のステージにつながる体育倉庫ってどこにでもあるとおもうんだけど、『あそこ』じゃ。
女子バレー部の1、2年生も右側体育倉庫を部室にしていたのじゃが。
わしたちは1、2、3年生全員で左側の倉庫を使ってたため、かなり『きつきつ状態』。
倉庫の奥の方から3年生、2年生というふうになり1年生に関してはステージにはみ出している為、一年生は、ちょっとした『ストリップ劇場』状態。
爺も1年生のときははずかしかったけどしばらく経つと『視線が気持ちよくなる』から不思議。
そして女子バレー部は蛍光灯があるのに男子バレー部は照明設備がなく暗いときは『体育館のステージからこぼれる光』を便りに着替えをしなくてはならない。
まさに蛍雪の功。
リアル。
この悲しい状況、老骨にはこたえるわい。
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