小さな恋から

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陸と夕貴が出会ったのは今から11年前。 5歳のときだった。 夕貴は、いつものようにウキウキ気分で家の前の道で、スキップをしながら遊んでいた。 どんな遊びかはご想像にまかそう。 そして、そんな夕貴の前に 夕貴「………」 死人がいた…。 夕貴(し…死人がいる…!?) 昔の夕貴には倒れているという知識はあまり備わっておらず、倒れている=死人と認識してしまったのだ。 なんとも失礼な認識である。 と、夕貴が後ずさりをしながらじっと見ていると 「…ず………」 倒れていた子が必死に手をあげているが 夕貴(し!死人がうごいたぁ!!!) 昔の夕貴には、恐怖しかなくいっきに後ろに下がる。 その距離、約5m。 そして、その子の手はパタリと地面におちた…。 ちーん…。
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