小さな恋から

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和子「まぁ、でも元気で何よりだわ」 佳代子「ありがとう。和ちゃんも元気で何よりよ」 いつ見ても姿形も性格も変わらない佳代子に、苦笑する和子。 夕貴「陸」 夕貴が陸を呼ぶ。 陸「?」 地面に座っていた陸は立ち上がる。 夕貴「じゃあね」 と、夕貴は陸の頬にキスをした。 それを見ていた大人2人は 和子「あら」 佳代子「まぁ」 顔を見合わせてニコニコと笑っていた。 陸「うん。じゃあね」 と、手をふる。 こうして、たった1日の短い間に、夕貴のこころには陸が住みついてしまったのだ。 そして、陸はといと夕貴がキスをしてくれた頬に手を当て微笑んでいた。 あれから11年後。 2人は16歳になった。 桜が満開の春の季節に、2人の大人の気まぐれか否や2人は、出会ったのだ。
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