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きっと父は復讐など望まない。
だから…一発でいい。
思いっきり殴ってすべてを終わりにしたい。
父の無実を証明して、そのあと、父を殺した人への恨みを吹っ切るためにも、父を殺した人に会って殴りたい。
葉月はそう答えをだした。
「どちらも知りたいです。」
葉月が答えをだすまで、静かに待ってくれた少女を見て、葉月は言った。
葉月はまだ戸惑いが消えてはいなかったが、そう言った時の葉月の目には真っ直ぐな強い光があった。
少女はそんな葉月を見て、コクンと頷いた。
「そうですか、分かりました。そのご依頼、お引き受けいたします。」
少女はハッキリとした声で言った。
それに葉月はキラキラと嬉しそうに目を輝かせた。
「本当ですか!?ありがとうございます!!!」
葉月は甲高い、本当に嬉しそうな声で言った。
葉月は今にも少女に飛びつきそうな様子だ。
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