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サチヨは何かを振り切るかのように息を吐いた。
そして、立ち上がると両手を胸の前に出した。
サチヨは神経を集中させていった。
すると。
サチヨの手の前にパソコンのようなものがあらわれた。
それはサチヨの家がもつ‘力’だった。
サーチと呼ばれるその力は過去のことなら何でも知ることができた。
一秒でも、一瞬でも良い。過去であれば何でも見ることができた。
その力はサチヨがひく血、すなわち神子の血で受け継がれている。
サチヨは神子の血を濃く受け継いだのか、サーチの力が誰よりも優れていた。
俗に言う天才というやつだった。
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