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「聞くことなんて、ねーよ。ソイツをかばうなら、テメーも斬るだけだ。」 肉食獣のような顔をしていた男は、そう吐き捨てるように言うと、闇にまぎれるように動いた。 そして。 己の腰にさした己の相棒である刀を抜き、2人の男をまるでゴミのように切り捨てた。 2人の男、急なことであったし、闇の中、何も見ることができなかったことから、簡単に切り捨てられてしまった。 闇の中、2人の男の醜い叫び声が響いた。 一人の男、2人の男の血で闇の中に浮かび上がりそうなほどに鮮やかな赤に染まった。 一人の男、倒れていく2人の男の姿を見て、2人の男の血をあびて、怪しく笑みを浮かべた。 その姿を見ていたのは目を大きく見開いた、一人の少女だった。 そこから歯車は回りだした。
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