76人が本棚に入れています
本棚に追加
小さなこじんまりとした建物のキレイに整えられた部屋の中に、老人と少女がいた。
二人とも、老いたり、幼かったりしていたが、とても美しい顔立ちをしていた。
年ごろでなくとも、道行く人々を振り向かせるほどの美しさだった。
老人と少女はのんびりとイスに座っていた。
今は昼。
いくら老人と少女といっても、働いてないと生きてはいけない。
なのに、二人はのんびりと座っていた。
それには理由があった。
べつに、仕事をさぼってなまけているわけではない。
老人と少女の仕事は‘情報屋’だった。
相手の求めた情報を集め、それを相手に売る。
そんな仕事を二人はしていた。
最初のコメントを投稿しよう!