第1章・きっかけ

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――――― ―――― ――― ―― ― ―――それから一月後の5月。 段々と気温が上がり始める頃 私も中学校生活に 慣れてきていたが 相変わらず 小学生の時に 対立していた生徒との 関係は上手く行かない。 相手にはしていなかったものの あまりに目障りな行動が 目立つ彼女らには ウンザリしていた。 そんな中 塾が同じである 1人の男子生徒に 校内で初めて声をかけられた。 「今日、塾始まるまで遊ぼうぜ!」 彼は 只野 優司。 そこに小6から 通っていた時に 出会った人だった。 同じクラスには ならなかったが 塾の教室は一緒で 当時から仲が良かった為 彼氏でもないし 恋愛にも興味がなかった私は その誘いが 何を指しているのか 気付かずに 待ち合わせ場所と時間を 廊下で決めてしまう。 丁度良いところで 予鈴が鳴ったので それぞれの教室へと戻る。 ― ―― ――― ―――― ―――――
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