第1章・きっかけ

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――――― ―――― ――― ―― ― 約束の時間になっても 彼はやって来ない。 部活動の片付けが 遅れているのだろう と思った私は 待ち合わせ場所である 塾付近の公園の椅子に 腰を下ろして 到着を待つ事にした。 ―――17時50分。 辺りは暗くなり始めている。 いつになっても来ない彼は 遂に姿を現さなかった。 18時から 塾の授業が始まるので 移動しようと その場から立つと 公園入口の階段から 6人程で男の集団が やってきた。 私は それを避けるように 反対側から下りた時―――…
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