第3章・夢

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「今みたいに会えなくなるけど      ―――良いの…?」 返す言葉が見当たらない。 会いたい、と言えば 彼の夢の邪魔になってしまう。 とは言え 何と答えたら良いのか解らなかった。 必死に私は考えた。 会えないと言っても 全く会えない訳ではない。 忙しい時期だけ我慢すれば それを乗り越えれば また―――会える。 会わない期間が長ければ 会った時が物凄く嬉しいし 楽しくなるはず―――。 私も何か 目標を見付ければ良いんだ。 全て 樹一に伝えると喜んでくれた。 また 時間が進むにつれ 状況も変わってくるだろうから もし、そのような状況に なった時の事を想定して 考えておこう、という事で お互い、納得したところで 彼の家を出発し いつものように 私を自宅まで送ってくれた。 ― ―― ――― ―――― ―――――
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