第1章・きっかけ

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「良かったですね」 「うん。ってか、用事終わるの早いね」 樹一こそ早いじゃない という事から 話題が広がり 彼が注文していた商品が 届いたとの事で 足を運んだのだが 店の手違いで用意されておらず 引き返して来たという。 それは 腹が立つと共感していると 不意に彼は席を立った。 「じゃっ、俺ココで降りるから!次、偶然に逢ったら連絡先教えてね!」 そう言い 彼は私の名も聞かずに 姿を消していった。 一瞬、何が起こったのか 理解に苦しんだ。 何とも不思議な去り方だった。 出逢い方と言い 今と言い―――… 謎が多すぎる ―――中学1年、4月下旬。 これが変化の始まり。
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