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「おいおい、マジかよ。 民間人は全員避難終わってるつったじゃねーか!」
七匹を相手にしながら人間を二人守らなくてはならなくなった。
立浪は、冗談じゃない、とまた毒づく。
「出来れば早めにご退場願いたい」
立浪は通信を外部に向けた。
『おい、駅にいる二人組! 早くシェルターまで避難しろ! 民間人の避難は義務だろうが!』
言いながら立浪は『ミロク』をBeastに向けて引き金を弾く。
『ミロク』は散弾銃でありながら、その形状はライフルのそれに似ている。
その為命中精度が高く、それに加え弾は現在スラッグが込められている。
その威力は、当たれば確実に一匹撃破できるもので、立浪はそれをほとんど外した事は無かった。
ただ、今の問題は弾数である。
今撃ったのをあわせて二発。
実質、残り一発である。
立浪に後は無い。
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