1章

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「少し品性を欠いてはいる様ですけど」   「そうかな? 口は悪いけど、ちゃんとBeast達を牽制して僕達が逃げられるルートと時間を確保しようとしてくれているよ。 ただまぁ……」   鈴堂は目を細めるとBeastを睨み付ける。   「僕達は民間人じゃ無いから、守られなくても良いんだけどね」    そして、無謀にもその化物たちに向かって走り出した。    少女は一言、守られなくても大丈夫なのは、あなただけです、そう冷静に呟いた。    だがその行動を見た立浪は冷静ではいられない。   『なっ!? 馬鹿野郎、脳味噌腐ってやがるのか! 死ぬぞ!』    しかし立浪の言葉への返答は、聞き間違いかと思える様なものが返ってきた。  
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