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『こちらタツナミ機。 篠原、応答しろ!』
『……こちらシノハラ機。 すいません、右腕と右足を持って行かれちゃいました。 無事ではありますけど、戦闘は無理です』
くそっ!
コクピット内でメインモニターを凝視しながら、ギリギリ化物共を抑えている青年は、汗だくになりながら独り毒づいた。
『シノハラ機がヤバイ。 こいつらは俺に任せて、シャーディ機とミタライ機はフォローに回れ!』
四機いた内の一機がやられただけで戦局が大きく傾いた。
つくづく俺は指揮に向いて無い。
青年、立浪は自分の不甲斐なさに憤りを感じる。
機体性能はスペックノートを見る限り、こんな化物に負ける様なやわな作りでは無い。
搭乗者の練度が大きく出ているのだ。
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