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「一緒に飯食わないって言っても来ないよな?」
「あー 忙しいからな」
「じゃーお宅のお嬢さんをお預かりしてるけど そんなに忙しいならダメだな」
「俺らだけで」
「?! 」
今までの面倒臭そうな話し方ではなくなって
「お借りしてるってどういう事 だよ?」
即座に言った
「慎ちゃん 今日は結衣は帰りませんからねー 」
「恵子! 」
「らしいよ~(笑) 」
含み笑いで室井が言葉を上乗せした。
「お前 今どこ ?」
「Sheala 」
「チッ# 」
電話は慎一郎の舌打ちと共に切られていた。
「もしもし?! 」
「電話切られた(笑) 」
「メチャクチャ怒ってそうだったけど 」
室井は結衣に向かってイタズラな顔で言った。
「何で? 」
「俺と一緒って分かったからじゃないの」
「ちゃんとメールしたのに 」
鈍い結衣に怒ってる理由が分かる訳もなく、
「俺らと一緒って言わなかったんでしょ? 」
「そうだけど 」
「まあ気にすることないよっ 」
「だって怒ってたって」
『どーせあの様子じゃ、即効来るだろうし』
室井は鼻で笑って食事を始めた。
『どうしよぅ 』
結衣は怒ってたと聞いて急に食欲がなくなってきた
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