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「はぁ。。。」
篤はため息をつきながら外の夜景に視線を外した。
『よく言ったぞ それでこそ結衣よ』
恵子と紀子は勇気を出して言った結衣に拍手をしたくなった。
「・・・・。」
慎一郎は結衣の「好き」の言葉に何も答えなかった。
何も答えてやらない慎一郎にムッとした紀子が
「結衣 慎ちゃんの事が好きだって 」
何か答えてやってよ
とばかり慎一郎の顔をグッと見て言った
「ありがと 嬉しいよ♪」
慎一郎は余裕のある大人の笑顔でサラリと答えた。
『ありがとうって何だ?! 』
『慎ちゃんも結衣の事好きなんだと思ってたのに 』
恵子は慎一郎のありがとうの言葉が頭にきて
「でも慎ちゃんと結衣じゃね 慎ちゃん大人だし釣り合わないね」
「慎ちゃんの彼女とかって、すっごい綺麗なお姉さんって感じだし結衣に望みはないねぇ」
左の口角を上げながら嫌味たっぷりに言っってやった。
「私達もクリスマスに向けて彼氏を作らなきゃ 」
「そーだそーだ頑張るぞ 」
恵子と紀子は結衣にエールを送るように大きな声で言った。
「憧れの慎ちゃんには相手にしてもらえ ないし結衣ちゃんももクリスマスに向けて彼氏作っちゃう?」
室井は2人の意見にダメ押しするように言った。
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