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「クリスマスか 恋っていいねぇ 」
周りの言うあれこれに、結衣はどんどん凹み どんどん落ち込んだ。
「分かった 私も彼氏探します! 」
「?! 」
『はぁ?!』
『何の決意?!』
恵子&紀子&室井は思ってもみなかった結衣の言葉に声も出ず、
『違う方向に行ってしまった』
3人は顔を見合わせ
慎一郎と篤の心臓には結衣の言葉がグサリッと突き刺さった。
大きな声で言った後、誰とも目を合わせる事無く、
前に置いてある料理を一気に口に運んだ。
「あの・・・・・ 」
「あっ・・・・ 」
あっけに取られて誰も何も言い辛い状態。。。
グラスに手をかけてみたり、
食べてみたり
何かしていないと氷ついた空気の中でじっとしていられない。
『どうすんのよーこの空気』
『一樹さん 何とかしてぇ』
結衣に宣言をさせてしまった3人はバツが悪く、とにかくどうでもいいような会話に話題を変えた。
『彼氏を探しますって』
勢いで言った言葉と分かっていても慎一郎も篤もあからさまに動揺が隠せない様子。
食べる気も、飲む気も失せてしまった2人は茫然と時間が過ぎていくのをただただ待っていた。
この場を解散する時間がやってきた。
事の発端を作った3人はホッ
店の外に出て慎一郎は自分の車の前で待った
「?! 」
自分の車に乗って一緒に帰るもの と思っていた結衣が篤の車の方に立っていた。
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