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紀子は しーらないって顔で恵子を見た
「もぉ」
「もしもし」
「慎一郎です」
「知ってます 」
『昨日からこの手の返事ばっかりだな 女の子は怖い』
「結衣ちゃんに連絡取れないんだけど一緒? 」
「結衣ならコンパに行ったよ」
「コンパ?! 」
明らかに声が動揺してるのが分かった。
恵子はここぞとばかりに
「昨日彼氏探すって宣言してたでしょ 」
「恵子ちゃんと紀子ちゃんも一緒でしょ? 」
「今日は別行動」
「結衣は本気で探すつもりみたいだから よく合コンやってるクラスの派手な子達と一緒に行ったよ 」
「行ったよって 1人で行かせたの? 」
「どこに行ったか聞いてる? 」
「今日は全然聞いてない」
「・・・・。」
「慎ちゃんに告ったけど軽く流されたしね 結衣も新しい恋をみつけるって決めたんじゃなぁいかな? 」
「仕方が無いでしょ」
「慎ちゃん心配してんの?」
「結衣だって子供じゃないんだから1人だって大丈夫だよ」
「今日の結衣は勢いづいてたよ」
「・・・・・。」
「今回は完全に慎ちゃんがキレさせたねっ 」
「・・・・・。」
『慎ちゃんの馬鹿 ち ょっとくらい凹んでろ#』
恵子は慎一郎に何も話させないくらい上から上から被せるように結衣の事を話した。
慎一郎は恵子の言葉に何も話せなかった
『勢いづいてコンパって 昨日の今日で』
電話を切った後呆然と 何も手につかなかった。
2人とは別にコンパに行ったって
『彼氏作るって本気で言ってたんだ 』
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