2376人が本棚に入れています
本棚に追加
/724ページ
トン トン
「結衣ちゃん 」
「開けるよ」
部屋は綺麗に整頓されてあり、元の客室に戻っていて結衣の荷物はなくなっていた。
慎一郎は慌てて作業場に戻り、結衣の描きかけの絵があるか確かめに行った
バン
作業場のドアを勢いよく開けた。
作業場も仕事は終わりましたと言わんばかり
いつになく片付けてある。
机の上には出来上がった2枚目の絵だけがポツンと置いてあった。
「どうなってんだ?! 」
携帯はつながらない、荷物はなくなってる
慎一郎はもう一度結衣の携帯を鳴らしてみる。
pi pi
「お客様の都合により・・・・・」
「都合って何なんだよ# 」
テーブルの上に放り投げた荷物の中から車のキーを取って駐車場に向かった。
「何考えてんだ 」
結衣のマンションまで車で2.30分の距離を慎一郎は飛ばして15分で到着した。
『帰ってる』
結衣の部屋の明かりがついているのが見えた。
最初のコメントを投稿しよう!