2376人が本棚に入れています
本棚に追加
/724ページ
結衣の部屋がある3Fまで上がってベルを押す。
ピンポン
のぞき穴を覗いた結衣は
「何で?」
慌ててドアを開けた
「慎ちゃん どうしたの? 」
「・・・・・。」
確かに
「どうしたの? 」と聞かれると何も答える理由がない。
「ただ何となく」が答えかもしれない。
「携帯がお客様のご都合って言ってて 心配になったんだ 」
「えっ? 」
結衣は慌てて部屋に入りカバンの中の携帯を探した。
慎一郎の携帯にかけてみて、
ツー♪ ツー♪ ツー♪
「本当だ(泣) 」
「本当だじゃないよ# 」
慎一郎は間の抜けた結衣の笑顔にホッ とした。
「慎ちゃん入る? 」
玄関に立ったままだった慎一郎に言った。
「あっあぁ 」
自分の家に結衣を呼ぶのとは違って女の子の部屋に入るのは抵抗がある。
「ここに座ってて~」
慎一郎の部屋からしたら考えられないほど狭い部屋。
最初のコメントを投稿しよう!