2376人が本棚に入れています
本棚に追加
/724ページ
ベッドとテーブルとチェストが1つ。
慎一郎はしみじみと部屋の中を見渡した。
何から話したらいいのか 勢いよく来たものの
普通の顔をされると。。。
「何か食べたのか? 」
「うん 慎ちゃんが買って来てくれた おにぎり食べたよ」
「何で今日はこっちに帰ってたの?」
「だって作業終わったから」
『サラッと流すなよ』
「慎ちゃんは何か食べた? 」
「・・・・・。」
「食べてないの? 」
一緒に食べようと思っていた結衣がいなくて、慌ててここに来たから勿論食べていない。
「あっ うん 」
「何で? 」
『心配で 食べる事なんて忘れてた』
「何か食べに行く? 」
「ホットケーキならあるよ 」
「やっ いい」
「コーヒー入れるね」
「ありがと」
キッチンに立つ結衣の姿を見ていると、部屋の中の何処にいても目が合う距離もいいな
『らしくないか』
ふとそう思った
最初のコメントを投稿しよう!