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「・・・・。」
「じゃーおやすみっ」
「ドアを閉めたらスグに鍵かけろよ」
「ハイ 」
玄関で手を振っている結衣の腕を掴んで一緒に連れて帰りたくなった。
一緒にいる事が当たり前すぎて
いなくなったのがハッキリ分かるほど片付いてて
「俺は何やってんだ ?」
結衣と連絡が取れなくて飛んできた自分に尋ねてみた。
「ただ顔が見たかっただけ かな 」
車の前に立ってもう一度マンションの窓を見た。
ドアをゆっくりと開けエンジンをかけ
何となく「おやすみ」と言って別の所に帰るのが不自然に思える
「慎ちゃん=3 」
突然結衣が慌てて走って来た。
『どうしたんだ?! 』
慎一郎は慌てる結衣を見て車から降りた。
「どうした? 」
「まだ時間そんなに遅くないから ご飯食べに行こうよ」
「今から?」
慎一郎の返事は何も聞かずに助手席に座った。
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