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ジッと見つめる結衣に
「どうしたの? 」
優しく聞いた
「ううんっ 」
慎一郎の優しい声に思わず顔を赤らめて
「hu 」
クシャ クシャ
慎一郎の大きな手が結衣の頭に触れる
結衣は頭に置いた手を掴んで自分の膝の上に置いた。
「hu 」
慎一郎はもう一度鼻をクスッと鳴らした。
「何が食べたい? 」 「どこに行く? 」今日の慎一郎は何も聞かなかった。
到着したお店は行き慣れたお店なのかスルスルと店の中に入って行き
まだ慎一郎の左手には結衣の右手がしっかりと握られていた。
気取りのないこじんまりとしたお店
目の前にはお惣菜が大きなお皿にあれやこれやと盛ってある。
「おいしそ~~~~ 」
慎一郎は何品かの料理を頼み結衣の前に並べてやった。
「 いただきます 」
大きな口を開けて美味しそうに食べる結衣の姿が可愛くて少しの間見とれていたら
「慎ちゃんも早く食べなきゃ全部食べちゃうよ」
「あぁ 」
細いカウンターに2人肩を並べて食べた。
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