本当の事

2/128

2376人が本棚に入れています
本棚に追加
/724ページ
午後の講義は毎回の事ではあるが睡眠学習。 前夜睡眠が足りている足りていないに関係なく睡魔は襲ってくる 「あーもーダメ 」 結衣の意識が遠のいた。 「結衣  結衣」 「もぉー毎回爆睡しすぎだよ」 紀子の声で目が覚めた。 「またもや寝てしまったぁ 」 「何でこの机はこんなに眠りを誘うんだろ、不眠症の人に教えてあげたい」 机をスリスリとなぜながら現実に戻って 提出用の内容だけを聞いてノートを片付けた。 「お茶する? 」 「ううん 」 「ハイ  ハイ お幸せそうで」 e~ 「睡眠学習終了致しました 」 送信⇒ 結衣は慎一郎へのメールを送信した後、返信を待たずに 「ばいば~い」 大きく両手を振ってそそくさと教室を出て行った。 「じゃーねー 」 「やっと結衣も幸せがやってくるんだね」 「恋する乙女だね」 「私達も楽しいクリスマスを送るために頑張らないと 」 結衣が慌てて出て行く姿を紀子と恵子は笑顔で見送った。
/724ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2376人が本棚に入れています
本棚に追加