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♪~♪~ ♪~♪~
e~(もう学校の前に着いてるよ)
『 えっ~』
結衣がメールを打つのよりも先に慎一郎は到着していた。
校舎から門までを息を切らせながら思いきりダッシュ。
はぁ=3 はぁ=3 はぁ=3 はぁ=3
「結衣」
門を出ようとした時、結衣を呼び止める声が聞こえた。
「?! 」
香澄だ。
慎一郎は慌てて走ってくる結衣の姿が目に入って
『走らなくていいよ』
言ってやろうと思ったら、
急に自分とは逆の方に振り向いた結衣に
この間の毛色の違う友達がいるのが分かった。
「何急いでんの? 」
「えっ・・・あぁ・・・まぁ」
「何どもってんの? 」
「今日さ また謙君達と会うんだけど一緒に行く? 」
「止めとく。」
「何か用事あんの? 」
「謙君に結衣との仲取り持ってって言われてんだけど」
「うん用事があるんだ」
「そっかぁ~じゃ謙君に言っとくよ 残念がるだろうけどね 」
「じゃ~ごめんね」
結衣は急いでます とばかりに香澄との話が終わっていないのに歩き出した。
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