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「どうしたの? 」
「何でもない」
「言わなきゃ分かんないよっ 何かあった? 」
「・・・・・・。」
「あの・・・・絵 」
結衣は作業場に置いてある絵を慎一郎に見てもらおうと立ち上がった。
「今いいよっ 」
「座って」
結衣はもう一度慎一郎の横に引き戻された。
「何で 泣いてたの? 」
「何がゴメンなの? 」
「答えて・・・」
「いつも慎ちゃんに甘えてばかりで、迷惑ばっかりかけてるから」
「 ハァ」
慎一郎は大きなため息をついた。
「嫌われると思ったら怖くなって」
「・・・・・。」
慎一郎は結衣を引き寄せた。
「そんな事で嫌いになったりしないよっ 」
「前にも言ったけど迷惑だなんて一つも思ってないよ。」
「結衣ちゃんが気にしてるような事、いくつあっても迷惑だなんて思わないから 」
「・・・・・。」
「たださっきみたいに何も言わずに去って行くような事は絶対にしないで 」
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