本当の事

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「・・・・。」 「電話の事だって 俺が結衣ちゃんと連絡が取れないのが嫌なんだ 」 「家の事だって ここに一緒に住もうって冗談で言った訳じゃないよ 」 「慎ちゃん ゴメンね。」 結衣の目から大粒の涙がこぼれ落ちた。 『またゴメンか』 「それから もう謝らないで 」 「・・・・・。」 「謝るような事なんて何もしてないだろ」 「・・・・・。」 『慎ちゃんの事好き過ぎて』 『頭の中がパニクッててどうしていいか分かんない。 』 「慎ちゃんが 好き 」 「うん。」 「大好き」 「うん。」 「ずっとこうしてて  ずっと傍にいて」 「分かった」 慎一郎は結衣の言う事に一言ずつ返事をした。 『慎ちゃんと並んで歩いて似合う女性になりたい』 『みんなからハードルが高いなんて言われないような 』 結衣は慎一郎の胸で心からそう思った。
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