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どれぐらい経ったか
「慎ちゃん」
「Um? 」
「出来上がった絵見てくれる ?」
「持って来て」
昨日言われた通り作品には手をつけていない。
小走りで作業場に向かう結衣の後ろ姿を目で追った。
あっという間に戻って来た結衣は、そっと慎一郎に手渡した。
「・・・・。」
「どうかな? 」
「・・・・・。」
またもや無言の慎一郎の顔に結衣は
ビクッ
と全身に緊張が走った。
「ダメ? 」
「 ううん すごくいいよっ」
「1作目とは違った感じでこれも使える 」
「本当?! 」
「本当だよ! 」
「明日早速出すよ 」
「慎ちゃんはどっちが気に入ってくれたの? 」
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