本当の事

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「どんな女性 ?」 「う~ん」 慎一郎は 「う~ん」 と言ったまま黙ってしまった。 「ないの? 好みのタイプっ 」 「例えばスタイルがいいとか? 」 「可愛いより綺麗な方がいいとか? 」 「そりゃスタイルが悪いよりはいい方がいいし、ブスよりは綺麗な方がいいだろう」 「もぉ 全然答えになってない」 「じゃ 今までに付き合った人はどんな人? 」 「何でそんな事聞くの?」 付き合った人 慎一郎にとって改めて聞かれると難しい質問だった。 寝た女と聞かれると答えれる かもしれない 本当に好きになって付き合ったと言える人がいるのだろうか 結衣に聞かれて初めて考えた。 「いいから答えて」 『興味のある年頃だな』 「・・・・・。」 間違いなく綺麗でスタイルがよくて、聡明で結衣の言うオシャレな部類の女ばかりかな 「普通な人 かな」 「普通って何?」 「全然意味分かんない 」 「まじめに答えてくれないならもおいいよ 」 結衣はスネて勢いよく大口を開けて目の前の料理を口に運んだ。
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