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「ここで寝たら風邪ひくから ほら行って」
「 Zzzz」
絶対に動かない
の意思表示か へばりつくように抱きついた。
「・・・・。」
「ちょっと待っててっ 」
慎一郎はベッドから毛布を持って来て結衣をくるんでやった。
くるんだ結衣を抱きかかえ、何もなかったように一時停止していたDVDが再生された。
ブル ブル
机の上に置いてあった結衣の携帯電話が震えた。
『こんな時間に? 』
時計は午前1時を回っていた。
思わず携帯電話の表示を覗き込んだ。
(篤君)
メールの主は篤。
『またアイツか』
結衣の携帯電話からは未読を知らせるライトが度々点灯する。
視界に入るだけでイラつく。
慎一郎は結衣を抱いてベッドに運んだ。
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