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1時間の打ち合わせを終えて慎一郎が早足で戻って来た。
お客様をお見送りして竹井が戻って来た時には慎一郎はすでに出て行く準備をしてい
た。
「これ宜しくな 」
業界では大きな会社との商談
たった1時間で いとも簡単に契約に持ち込む
「じゃっ」
慎一郎は竹井の肩をポンッと叩いて出て行った。
「ハァー 」
特に怖い訳ではないけれど何となく威圧感があって仕事は余計な事を一切嫌うシンプルなスタイル
竹井は慎一郎の出て行った後大きく深呼吸をした
♪~♪~
「もしもし結衣ちゃん?」
「はぁ~い もう終わったの? 」
「早すぎた? 」
「ううん。」
「課題は進んだの? 」
「 まだ全然(泣) 今日は徹夜する 」
「そっかぁ 大丈夫? 出れる? 」
「もちろんっ」
「じゃ 20分後に下に来て」
「はぁ~い♪」
結衣は、やりかけの課題を置いていそいそと用意を始めた。
電話切ってからちょうど20分後にマンションの下で慎一郎の到着を待った。
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