本当の事

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1着目 「いかがですか? 」 店員の声に慎一郎は何も答えない。 結衣は恥ずかしくて全く顔を上げれなかった。 「どう? 」 先に聞いたのは慎一郎 「どうって よく分からないです」 「じゃ  次のを着てみて 」 数分後 2着目 「いかがですか? 」 「・・・・・。」 『何のコメントも無し?』 「それも着てみて 」 数分後 3着目 「どれが気に入った? 」 「分からないよ」 「どれも気に入らないとか?」 「ううん どれも好きだよ」 「慎ちゃんは? 」 「俺が選んでいいの ?」 うん  うん 結衣は大きくうなずいた。 「一番最初のが好きだな」 選んだドレスは白の様な、ゴールドのような その中にピンクの糸が入っているような 全身が花形のレースでできているのに上品でうるさ過ぎない、 いかにもこの店の雰囲気のする大人な感じのものだった。
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