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「こんなのどう? 」
「今度は何? 」
「今日着る服」
「今日の服って今から何かあるの? 」
「俺今日こんなだし 」
「あっ・・・」
「これに着替えてみて 」
「今日のため?」
「そう 早く」
とまどう結衣を全く無視して慎一郎は楽しそうに他の服も見ていた。
「うっうん・・・」
「これっ これに着替えて 」
慎一郎が選んで結衣に手渡した。
「うん 」
結衣はとまどうまま、もう一度フィッティングに入った。
数分後
「どうかな?」
「hu」
「OK」
着替えてきた結衣の姿を見て慎一郎は満足気に微笑んだ。
「じゃ 行こうか」
「ありがとうございました 」
支払いをするでもなく
荷物を手渡されるわけでもなく
「ありがとうございました。」
「慎ちゃん」
「? 」
「このまま帰っていいの? 」
「ドレスは明日届くから 」
「何で?」
慎一郎は結衣の手を握って歩き始めた。
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