本当の事

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「ヒール慣れてないんだね 一緒に行くよ」 「・・・・・・。」 仕事の話を室井としていて結衣の事は気にしていたものの フラついた結衣に手を差し伸べれるほど見てはいなかった。 腰に腕を回して慣れないヒールで歩く結衣を支える。 アイツ必要以上にひっついてないか?  と、2人の後ろ姿から目が離せない 「・・・・・。」 「おいっ」 ジッと見過ぎてて室井の呼びかけにドキッとした。 「女泣かせの堤さんでも、可愛い結衣ちゃんの事は気になるのか? 」 「何言ってんだよ# 」 「手をつないで来るなんてな お前のそんな姿初めて見たよ♪ 」 室井は含み笑いな顔で言った。 「篤 結衣ちゃんに告ったみたいだぞ」 「気に入ってるんなら、ちゃんと捕まえておかないと 危ないぞ 」 「知ってるよ」 「聞いたんだ」 「お前と違って、篤は結衣ちゃんと年も近いからな」 室井は慎一郎が気にしている事をズケズケと言い続ける。 「どうしろって言うんだよ」 「おっ   認めるんだな 」 「・・・・・。」 「とうとうお前も1人の女に惚れたか? 」 「・・・・・。」 「どうなんだよ」 「何がだよ 俺の事はもういいよ」 慎一郎はウザッたく話を遮った。
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