本当の事

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背中がソワソワする。 篤と結衣が楽しそうに話している事が無性に気になる。 「お待たせ」 室井が結衣に優しく笑った。 室井の言葉と同時に 「行こうか」 慎一郎が席を立とうとしたら 「そんなに急がなくてもいいだろ 」 「ですよね 」 澄ました顔で答える結衣に 慎一郎はムスッとした顔で、もう一度席に着いた。 『お前と結衣ちゃんが何を話すんだ』 とでも言うように室井を睨みつける。 「結衣ちゃんはもうエントリーしたんだろ? 」 「はいっ  もう慎ちゃんに渡しました。」 「そっかぁ 初めての出来はどう? 」 「私なりに一生懸命やってみました 」 「俺も頑張ったからライバルだな」 「14日会えるのを楽しみにしてるよ」 「はいっ♪ 」 結衣は元気よく返事をした。
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