本当の事

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「かなうはずがない かぁ」 結衣ちゃんの事は諦められないけど でも慎一郎と並ぶ結衣の姿を見たら 結衣ちゃんの顔があまりにも幸せそうで、 諦めざるををえない気がした。 「待っててもらって悪かったね」 「ううん全然 篤君と話してたから」 「篤と仲いいんだね」 「そうかな 普通だよ」 告白された事は気にならないのか# のんきな結衣にイラついた。 「慎ちゃん 予約ってどこに行くの? 」 「結衣ちゃんが喜びそうな店を予約してあるんだ」 「喜びそうな店? 」 『今日は全部だけど』 「楽しみ♪ 」 向かった先は有名ホテルの五つ星レストラン。 ホテルの入り口に車を止める。 ホテルマンが結衣の方に回ってドアを開けた。 「えっっっ 」 『何で私の方を開けるの? 慎ちゃんの車なのに』 「ありがとうございますっっ」 結衣は恐縮して思わず頭を下げた。
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